アンケートにもやり直しはあるんだぜ

ミスったミスった,で,もうエントリごとうpり直す!

さぁ,これはもう,答えないわけにはいきますまい。きっと,熱くなれること必死!

心理学の本(仮題)
【緊急アンケート】心理学・臨床心理学「わたしのこの五書」【投稿ウェルカム】




■■■心理学・臨床心理学の「この五書!」(仮題)アンケート■■■


Decoと言います。最近では凸とも。


0.あなたの現在の専門領域ないし現在最も関心のある事柄を教えてください

病院で検査とケースをやってます。もち非常勤です。

臨床的なオリエンテーションは力動的心理療法です,と最近思えるように。中でも関係的なやつ。

研究ではロールシャッハ法の仕組みに関心があります。

-------

Q1.ロールシャッハ・テストの体験的基礎:アーネスト・G・シャハテル著
(顔怖すぎるぜシャハテル先生!)

Q2.地下室の手記:ドストエフスキー著
(自意識爆発。読んだ年頃が悪かった…)

Q3.
原体験
河合隼雄著:無意識の構造
(自分の中に,自分の知らない事があるだって?という衝撃)

研究者を志すキッカケ
J.J.ギブソン著:生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る
(初めて心から心理学は面白いと感じた)

Q4.心理療法家の言葉の技術:P.ワクテル著
(セラピストも喋ります。防衛の肩を持ちつつ前へ進むための話し方)

Q5.APA論文作成マニュアル:アメリカ心理学会著
(論文執筆時の参照率№1!本質はしばしば「型」に宿るZE!)

最後に一言:熱くなりました。


こんな感じですね。次点だらけで困る。
ということで,以下は1つ1つについてもう少し書きます。



0.あなたの現在の専門領域ないし現在最も関心のある事柄を教えてください(差しさわりのない範囲で構いません):

研究ではロールシャッハの仕組みに興味がある,と書いたのですが,これを言い換えると,なぜ「認識」から「人格」を推測することができるのかが知りたい,という事なんですよ。

なので,認識から人格を推測する際に起こる臨床的な飛躍,その飛躍の根拠たる解釈理論を作りたい。そんな試みを,認知心理学的な方法論,ならびに概念をツールとして用いて,(一部だが)うまくできるよう全力を投じています。


Q1.あなたの現在の専門領域ないし現在最も関心のある事柄に関する至高の一冊(あるいはこの領域において普遍的に価値があると思う自分にとっての絶対的名著を一冊)を挙げてください(マニアック可。和書でも洋書でも可)。

で,シャハテル「ロールシャッハ・テストの体験的基礎」。絶対的名著です。

なぜ認識から人格を推測できるのか,なぜその反応がそのように解釈できるのか,という本質的な問題を,ここまで丁寧に,かつ臨床的に,そして論理的に述べきったという点で,他に類を見ません。

この絶対的名著は,臨床家に鋭いインスピレーションを与えると共に,臨床家のイマジネーションに守るべき枠を与えます。理論の役割としては,相当イケテルと思います。僕は今風のやり方でシャハテルのような仕事がしたい。そう願います。


Q2.あなたにとっての,心理学・臨床心理学の専門書以外で,人生で至高の一冊を挙げてください(異分野の専門書,マンガ,小説,エッセイ,映画,TV,アニメなんでも可)。

で,地下室の手記。

これはもう,ほんとに読んだ時代が悪かった。苦悩する思春期は,この本によってさらなる迷路に迷い込み,なんだったらQ3の回答に挙げても良いくらいに,僕の価値観を決定づけたのでした。


Q3.あなたが,いまの専門分野に入ったきっかけになった・転機となった(大げさにいえば運命を変えた)一冊,あるいは,これから入ってくる人たちにお薦めしたい一冊を挙げてください。

これはどうしても2冊になってまったですね。

原体験としては河合隼雄の無意識の構造。なぜかオカンが図書館からもらってきて,中学生の僕は,なんてこったと,無意識だとフザケンナという感じで,計り知れない衝撃を受けたのでした。その後サブカルに傾倒していったのも,もしかしたらこの影響かもしれない,という程に大きな読書体験でした。


研究者を志すキッカケになったのは,.ギブソンの生態学的視覚論なんですね。やっぱり。当時2ちゃん心理板でアフォーダンススレが盛り上がってたんですよ。それに混ざっていけない事がとても寂しくて,佐々木正人,三嶋博之,エド・リード,色々読みあさり,考えまくり,当時持っていた全ての力を注いでこの「生態学的知覚論」「アフォーダンス」「身体システム」といった考え方に向き合いました。この経験が無かったら,研究者になりたいと思うほど心理学に面白みも感じなかっただろうし,考えるという事自体も今ほど好きでなかったかもしれない。僕の研究からアフォーダンスなり身体システムなりダイナミックタッチなりといったタームは聞こえてきませんが,もっと基本的な姿勢というか考え方として,影ながら存在しているのです。

人間は環境との関係において規定され,環境と関わることでようやくどうにか世界を知りうる。

真実は脳の中だけにあるなんて,とんでもない!

真実が個人の中だけにあるなんて,とんでもない!


そして,複雑系。ダイナミック・システムズ・アプローチ。
臨床でもときにシステム論的な見方を織り交ぜて考えるのですが,僕のルーツはここ。


Q4.心理学ないし臨床心理学に関連する諸分野(精神医学,身体医学,脳科学・神経科学,生物学,社会学,哲学,宗教学などなんでもOK)において,この分野に必須の知識を提供する,あるいは広く読まれるべきと思う,あるいは純粋に面白いと思う,一冊を挙げてください。

最初,D.H.バーロー・M.ハーセン著の「一事例の実験デザイン―ケーススタディの基本と応用」を挙げようかと思ったんです。これは良い本ですよ。

応用行動分析?ABABデザインのやり方?そのための実用本?
はっきり,ノー!ここにあるのは心理臨床の科学性に関するラディカルで熱い思想です。
この思想は当然,どんな臨床にも応用可能です。もちろんABABデザインの応用とか,そういう意味ではなく,仮説-検証のプロセスとして,という意味で,ですけどね。地味ながら,とにかく熱くほとばしる名著です。

だけどまぁ,ワクテルかなぁ。なんちゃら療法とかって事に拘わらず,相手を傷つけずに,何かに気付いてもらったりとか,前に進もうとしたりとか,とても難しい言葉のアヤが,助詞のレベルまで練られて書いてある。しかも単なるテクニック本に終わっていない!背景にある確固とした考え!
少し前までは,下手すりゃ「オリエンテーションは循環的心理力動論です」とか言いかねないくらい,入れあげてました。絶対の名著です。訳も良いし。


Q5.心理学ないし臨床心理学の研究を学ぶ上で役に立つ,論文の執筆,研究法,統計学,研究計画,倫理,語学などについての,これはと思う一冊を挙げてください。

アメリカ心理学会著:APA論文作成マニュアル

効率的ですよね。ここに書いてある「型」って。それが本当にすごいと思う。
まぁ,その型を守ること自体ままなってるかって話もありますけどorz

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ということで,

最後に一言: 熱くなりましたよ。ほんとに。

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psy-pubさんとこで実施中 - 心理学・臨床心理学「わたしのこの五書」
psy-pubさんのブログ、心理学の本(仮題)で大変面白げな企画やっとります。【...
  • 2008/04/28 08:01
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【緊急アンケート】心理学・臨床心理学「わたしのこの五書」【投稿ウェルカム】
他力本願で,いろんな人に,心理学・臨床心理学「わたしのこの五書」を選んでいただくという企画。
  • 2008/04/28 10:44
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