見つけることの問題を見つけることができない

神経心理検査ってのは好きなんですよ。好みだけで言えば,人格検査より好きです。

認知機能とその欠損。欠損とその日常的表現型。そしてそこから派生する様々な心理社会的困難。奥深い世界です。

人はまず知覚や認知といった括りで言われる機能によって世界と繋がるわけですから,そこに欠損が生じると,自ずと色んな問題が生じてくるわけですな。認知機能の研究も,やっぱ「その機能によって,人はどのように生きているの?」ってところがイッチバンスリリング(読みにくい)。認知機能と生活,関係。

人間が何かと関わるためには,知覚・認知というデバイスが必要不可欠なわけでしょ?何かと関わる事で,世界の事をなんとか知りうるという事もあるわけですから。そこに行為が入ってきたら,もう面白すぎてどうしようもなくなりますね。そんな辺りをロールシャッハでやっているつもりではあるんです。ロールシャッハはこれを研究するのに,結構良いプラットホームかもしれませんよ。マジで。


それはまぁ良いとして,最近どうにも分からない事があり,色々論文を調べたり,某ハードボイルドな先生に教えを請うたりしてやっているんですよ。その時にお貸しいただいたのがこの本で。

高次脳機能検査の解釈過程―知能,感覚-運動,空間,言語,学力,遂行,記憶,注意高次脳機能検査の解釈過程―知能,感覚-運動,空間,言語,学力,遂行,記憶,注意
ゴールデン

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これは良い。一見したところ所見が羅列されてるような感じですけど,実際読み込んでみると,単なるマニュアルではない。「その現象の背景には,こういう事もありうるし,こういう事もありうるし,云々云々」と,とにかく豊富な情報量。そして,それを使って自分で意志決定しろ!って感じの親切なんだか不親切なんだか分からないような書き方。専門家のコンサルテーションを受けているような感じで,僕は好きですよ。考えなくて済むようなマニュアルは大嫌いですけど,これは考えないと使えない本だと思います。1つ1つの所見について,出典を示してくれていれば,尚良しだったんですけどねぇ。

これも含めて,特にTrail Makingについて調べてるんですけど,なかなかまとまってきません。アレのあの感じはVisual Scanなのか,Selective Attentionなのか,それともPrimingとかSpreading Activationの問題なのか。どうにも,なかなかPop-Outしてきません。

それはそれとして,このところ,心理出版a.k.a.パブブの動向が気になってたりして。

「企画終了おめで㌧」,ではないように思うし。

猪木ばりに。元気ですかー!って。

Comment

あら,意外に好評。そして「人格検査より好き」とは。
どうぞこちらのワールドへ。

「親切なんだか不親切なんだか」ってのはそうだよね。
あれこれの可能性が列挙されている感じで。
でもそういうのが実態に近いと思われ。
  • 2008/07/03 21:06
  • m0ch1
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