脳内補完に関する,どうでもいい話をしようか

5年ぶりくらいに,「グラフでボクシング」にはまり,数時間を無為に費やしてしまった。脳内補完を何よりの喜びとする俺様としては,これくらいの情報量の少なさがかなり心地好いのだ。この脳内補完遊びについて,後輩院生に話してみたところ,けっこう珍しがられた。みんな,ゲームやってて,自分なりにストーリー作ったり,しないの?

例えば,スーパーマリオなんかも脳内補完し放題の良ゲーだ。

あぁ,このマリオは難しいステージでもスイスイと進んでいく,本物のエースだ。ん~,このすぐ死んだマリオはまだ戦場に出るにはまだ早い,ルーキーだったんだな。将来有望だったかもしれないのに,なんてむごいことだ。おお,なんということだ,歴戦のエースが遂にやられた。我が方の士気が低下するではないか。というところに,またもスイスイ進むマリオが登場。彼が居なくなっても,新たな世代が育ってきているんだな。彼の死も,歴史の中の必然だったのかも知れない。そしてこのマリオは,かのエースの息子で,父の無念を晴らすべく,今まさに死地に向かおうとしている。なんという勇敢な若者だろう。


こういうのが,楽しくて仕方ないのだ。ウィニングイレブンでも,ギレンの野望でも,むしろ脳内補完がメインになっている感さえある。例えばギレンの野望では,無名の兵士に脳内設定を与え,そいつを中心にストーリーを作っていく。ザクの3機小隊の先陣を切っている彼。しかし,彼が乗っている事にしていたザクはあっけなく撃墜される。嫌だ。まだ彼を殺したくない。だから,2番機に乗っていたことにする。その内に2番機も3番機も撃墜される。まだまだ彼を殺したくない。だから,今日は急病で戦場を離れていたことにする。彼が戦場を離れていた間に,彼の所属小隊は全滅。失意の中,新たに配属された小隊で,戦う意味を見いだせぬまま,苦悩する彼。無印MSで敵方の重要部隊を撃破したら,その無印MSには彼が乗っていたことにする。苦悩を乗り越え,敵のエースを撃墜する名も無きパイロット。それが彼だ。

脳内補完は,自由だ。何をやっても構わない。後付の設定で,いくらでも気持ちの良い展開を創り出すことが出来る。なんという楽しき遊びだろうか。誰に語るわけでもないストーリーを,自分勝手に創りだしていくのだ。誰にも邪魔されない,最高に楽しい時間。最近のゲームは説明過剰,演出過剰のものが多すぎる。見せすぎているのだ。ディテールなんて,最小限で良い。全てを見せてくれなくても良いのだよ。

「太陽のしっぽ」の潔さを見よ。広大な大地を走り回る原始人達に,如何ほどのディテールが与えられていただろう。各地に点在する不可思議な建造物について,どれほどの説明が与えられていただろう。不可思議な動物達に関する詳しい情報を,どうすれば知ることができただろう。太陽のしっぽで我々に与えられるディテールは,道に落ちている和菓子型木の実に関する,どうでも良い説明のみである。なんと素晴らしき,説明不足。ゲームだけじゃない。映画でも,アニメでも,マンガでも,音楽でも,なんでもかんでも,説明過剰,演出過剰のものは好かん。説明不足によって生じる間が,私の精神に自由を与えてくれるのだ。押しつけられる感動を,私は好かん。押しつけられる萌えも,私は好かん。とにかく黙って,隙間をこちらによこしなさい。

以下,脳内補完とは全く関係がないのだが,人の事を悪く言い,自分こそはまともであるとでも言いたげな文章を読むと,最近なぜだか,とても気分が悪い。虫酸が走るとはこの事を言うのだろう。とはいえ,納得できる批判的文章と,虫酸走らせ文章との違いは何なのだろう。なんとなく答えは持っているよな気もするが,まぁ,そこは「説明不足」ということで。

Comment

心配するな
おまえは間違いなく変わってる

そして、おれはまとも
  • 2009/03/11 16:10
  • 友人
  • URL
うっせ
  • 2009/03/12 16:47
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